さよならテレビ

さよなら

てれび

これは、裸のラヴレター

薄っぺらいメディアリテラシーはもういらない。『ヤクザと憲法』監督&プロデューサーが描くテレビの自画像。東海テレビドキュメンタリー劇場第12弾

プロデューサー:阿武野勝彦 音楽:和田貴史 音楽プロデューサー:岡田こずえ 撮影:中根芳樹 音声:枌本昇 CG:東海タイトル・ワン 音響効果:久保田吉根 TK:河合舞 編集:高見順 監督:圡方宏史 製作・配給:東海テレビ放送 配給協力:東風 2019年/日本/109分/DCP/ドキュメンタリー(c)東海テレビ放送
2020年1月2日(木)より[東京]ポレポレ東中野 [愛知]名古屋シネマテークほか全国順次ロードショー
2019年12月14日(土)―28(土)ポレポレ東中野にて 特集上映「東海テレビドキュメンタリーのお歳暮」開催
特集上映プログラムを開く

私たち、どうして、 お別れしたのだろう?私たち、どうして、 お別れしたのだろう?

今は昔。テレビは街頭の、お茶の間の、ダントツの人気者だった。豊かな広告収入を背景に、情報や娯楽を提供する民間放送は、資本主義社会で最も成功したビジネスモデルの一つだった。しかし、その勢いはもうない。「テレビは観ない」と公言することがクールだった時代を通り越し、今はテレビを持たない若者も珍しくない。マスメディアの頂点でジャーナリズムの一翼を担ってきたテレビが、「マスゴミ」と揶揄されるようになって久しい。これは市民社会の成熟か、あるいはメディア自身の凋落か…。今、テレビで、何が起きているのか? 『ホームレス理事長』『ヤクザと憲法』のクルーが、自社の報道部にカメラを入れた。

本作は東海テレビ開局60周年記念番組「さよならテレビ」(77分)に新たなシーンを加えた待望の映画化である。自らを裸にしていくかのような企画は、取材当初からハレーションを引き起こした。そして、東海地方限定で放送されるやいなや、テーマだけでなく、その挑発的な演出が、異例の大反響を呼んだ。番組を録画したDVDが、まるで密造酒のように全国の映像制作者に出回った。テレビの現場は日々、何に苦悩し、何を恐れ、どんな決断を迫られているのか。果たして、今のテレビにレゾンデートルはあるのか?

薄っぺらいメディアリテラシーは、もうたくさん。テレビの今を活写する。

コメント

武田砂鉄ライター

撮影者も被写体も鑑賞者も翻弄される。
その状態はあたかも、テレビが作り出すものに「真実」はあるのか、との問いに対する暫定的な答えのようにも思える。
少なくとも即答できるものではないことだけがわかる。
だから、繰り返し観る。そういう作品だ。

水道橋博士お笑い芸人

さすが東海テレビ、自社にも忖度なし!!
本作は、泥の中を泳ぐテレビマンの終わりなき日常を活写している!

森達也映画監督/作家

あなたがもしテレビ業界人なら、観ながらずっと居心地が悪い思いをするはずだ。
そしてもし業界人でないのなら、自分たちと何も変わらないテレビ業界人の喜怒哀楽について、思いきり胸を打たれるはずだ。
テレビ版とはまったく違う。見事な映画だ。

カンパニー松尾AV監督

テレビマンが作った、もう一度テレビをおもしろくするための反省文。
それが真っ黒で、テレビに収まらず映画になる皮肉と覚悟。必見!!

赤江珠緒キャスター

例えば報道は怒り、スポーツは歓喜、
情報は誠実さ、バラエティーは癒し…
TVの現場で求められる感性は様々だけれど「時代」という言葉の前にその感性を手離していいのだろうか。
手離した先にプロのTVマンとしての未来はあるのだろうか。

吉岡忍作家

この近しさは何だ?
撮っている人は、落ち着きがない。
写っている人も、はっきりしない。
もっとシャキッとしろよ、と言いたくなる。
だが、これがいまのテレビだ。
いまのマスコミと世の中のもどかしさだ。
しかし、映画館を出たところで、私は口をつぐむ。
この近しさは何だ?
なんだ、撮ったのも、写っていたのも、私じゃないか。
鏡に映ったわが身を見てきたような気がする。
そういえば、あなたもあそこにいませんでした?

三宅民夫アナウンサー

あらゆる取材をしてきたテレビが、まだ描いていない場所が、局内にあった。報道現場の編集会議。
秘密の情報や本音が交わされる場に、制作陣はカメラを据える。
挑戦があぶり出す放送現場の現実。取材とは、テレビとは何か、根本から問う問題作。

(敬称略・順不同)

スタッフ

プロデューサー阿武野勝彦(あぶの・かつひこ)

1959 年生まれ。同志社大学新聞学科卒業、81 年東海テレビ入社。アナウンサーを経てドキュメンタリー制作。 主なディレクター作品に「村と戦争」(95・放送文化基金賞優秀賞)、「約束〜日本一のダムが奪うもの〜」(07・ 地方の時代映像祭グランプリ)など。プロデュース作品に「とうちゃんはエジソン」(03・ギャラクシー大賞)、「裁判長のお弁当」(07・同大賞)、「光と影〜光市母子殺害事件 弁護団の 300 日〜」(08・日本民間放送連盟賞最優秀賞)など。 劇場公開作は『平成ジレンマ』(10)、『死刑弁護人』(12)、『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』(12)、『ホームレス理事長 退学球児再生計画』(13)、『神宮希林』(14)、『ヤクザと憲法』(15)、『人生フルーツ』(16)、『眠る村』(18)でプロデューサー、『青空どろぼう』(10)、『長良川ド根性』(12)で共同監督を務める。個人賞として、日本記者クラブ賞(09)、芸術選奨文部科学大臣賞(12)、放送文化基金賞(16)など。東海テレビドキュメンタリー劇場として、菊池寛賞(18)。

監督圡方宏史(ひじかた・こうじ)

1976年生まれ。上智大学英文学科卒業、98年東海テレビ入社。制作部で情報番組やバラエティ番組のAD、ディレクターを経験したのち09年に報道部に異動。遊軍としてメイン企画コーナーのVTRを担当する。11年、12年に日本の農業や交通死亡事故をテーマにした啓発キャンペーンCMなどを製作。『ホームレス理事長 退学球児再生計画』(13)でドキュメンタリー映画を初監督。公共キャンペーン・スポット「震災から3年~伝えつづける~」で、第52回ギャラクシー賞CM部門大賞、2014年ACC賞ゴールド賞を受賞。公共キャンペーン・スポット「戦争を、考えつづける。」で2015年ACC賞グランプリ(総務大臣賞)を受賞。2016年、監督第2作となる『ヤクザと憲法』(15)を劇場公開し大反響を呼ぶ。

音楽和田貴史(わだ・たかふみ)

1979年生まれ。千葉県出身、千葉県在住。東京コンセルヴァトアール尚美作曲学科卒業。作・編曲、プロデュース。株式会社Dimension Cruise代表。最近では自身の音楽制作ユニットBeagle Kickとしても活動している。NHKスペシャル「巨大災害 MEGADISASTER」、アニメ「テラフォーマーズ・リベンジ」、「学園黙示録High School of the Dead」、「終わりのセラフ」、「七つの大罪」等。東海テレビドキュメンタリー作品は、本作が初。

音楽プロデューサー岡田こずえ(おかだ・こずえ)

映画『マルサの女』(伊丹十三監督)、『ガンヘッド』(原田眞人監督)、『バカヤロー!シリーズ』(森田芳光総指揮)などの音楽制作から、映画・TV・CM・舞台の音楽を制作。アニメーション映画『時をかける少女』、『サマーウォーズ』(細田守監督)なども手がけている。また近年は、著作権・海外ライセンスなどにも詳しい音楽プロデューサーとして作品作りに係わっている。東海テレビ作品は「検事のふろしき」(09)、「毒とひまわり」(10)、「母の絵日記」(10)、『平成ジレンマ』(10)、『青空どろぼう』(10)、「議会のかたち」(11)、『死刑弁護人』(12)、『長良川ド根性』(12)、「四季 純情の里」(12)、『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』(12)、「熱中コマ大戦 全国町工場奮闘記」(13)、『ホームレス理事長 退学球児再生計画』(13)、『神宮希林』(14)、「森林ニッポン」(14)、「じゃがいもコロコロ」(15)、『ヤクザと憲法』(15)、「熱中コマ世界大戦」(15)、「戦後70年 樹木希林 ドキュメンタリーの旅」(15)、『ふたりの死刑囚』(15)、『人生フルーツ』(16)、「きずあと 101歳 戦争と平和のレクイエム」(16)、「悪い犬」(17)、「家族のキモチ」(17)、「私のドキュメンタリー10の旅」(18)、『眠る村』(18)、「Home~闇サイト事件・娘の贈りもの~」(18)、『さよならテレビ』(19)、「はこぶね~伊勢湾台風・開拓者の60年~」(19)など28作。

撮影中根芳樹(なかね・よしき)

1974年生まれ。大同工業大学工学部卒業、97年東海テレビプロダクション入社。東海テレビでニュース、ドキュメンタリーの撮影を担当。主な担当作品に「とうちゃんはエジソン」(03・ギャラクシー大賞)、「福祉番長!」(04・ゆふいん文化・記録映画祭松川賞)、「森といのちの響き~お伊勢さんとモアイの島~」(08)。劇場版ドキュメンタリーの撮影は『ホームレス理事長 退学球児再生計画』(13)、『神宮希林』(14)、『ヤクザと憲法』(15)。公共キャンペーン・スポット「震災から3年~伝えつづける~」で、第52回ギャラクシー賞CM部門大賞、2014年ACC賞ゴールド賞を受賞。公共キャンペーン・スポット「戦争を、考えつづける。」で2015年ACC賞グランプリ(総務大臣賞)を受賞。

音響効果久保田吉根(くぼた・よしね)

1976年生まれ。高校卒業後、渡英。シェフィールド・ハラム大学経営学部中退。帰国後、2000年東海サウンド入社。報道、ドキュメンタリーからスポーツ、バラエティまで幅広いジャンルで音響効果を担当。参加した劇場版ドキュメンタリーは『平成ジレンマ』(10)、『死刑弁護人』(12)、『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』(12)、『ホームレス理事長 退学球児再生計画』(13)、『神宮希林』(14)、『ヤクザと憲法』(15)、『ふたりの死刑囚』(15)、『人生フルーツ』(16)。

編集高見順(たかみ・じゅん)

1969年生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒業(現・名古屋造形大学)、91年東海テレビプロダクション入社。CМ、VP、番組制作を経て、06年報道部のニュース、ドキュメンタリー編集担当。主な作品は「路上のカルテ」(09・座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル入賞)、「母の絵日記」(10・ギャラクシー賞奨励賞)、「議会のかたち」(11・ギャラクシー賞奨励賞)、「戦後70年 樹木希林 ドキュメンタリーの旅」(15)、「きずあと 101歳 戦争と平和のレクイエム」(16・ギャラクシー賞選奨)。公共キャンペーン・スポットでは、ギャラクシー賞CM部門大賞、ACC賞グランプリ(総務大臣賞)などを受賞。劇場版ドキュメンタリーの編集は『ホームレス理事長 退学球児再生計画』(13)。

予告編

劇場情報

2020年1月2日(木)より[東京]ポレポレ東中野 [愛知]名古屋シネマテークほか全国順次ロードショー

2019年12月14日(土)―28(土)ポレポレ東中野にて 特集上映「東海テレビドキュメンタリーのお歳暮」開催

特集上映プログラムを開く
地域 劇場名 電話番号 公開日
東京都 ポレポレ東中野 03-3371-0088 1月2日(木)より公開中
●2月13日(木)15:00の回上映後、圡方宏史監督Q&A開催
東京都 ユーロスペース 03-3461-0211 1月11日(土)より公開中
神奈川県 横浜 シネマ・ジャック&ベティ 045-243-9800 1月18日(土)〜2月7日(金)
神奈川県 あつぎのえいがかん kiki 046-240-0600 2月1日(土)〜2月14日(金)
埼玉県 川越スカラ座 049-223-0733 2月8日(土)〜2月14日(金)
群馬県 シネマテークたかさき 027-325-1744 <上映終了>
1月18日(土)〜1月31日(金)
栃木県 宇都宮ヒカリ座 028-633-4445 7月11日(土)〜7月24日(金)
茨城県 あまや座 029-212-7531 2月22日(土)〜3月6日(金)
北海道 シアターキノ 011-231-9355 <上映延長決定!!>
2月1日(土)〜2月20日(木)
青森県 フォーラム八戸 0178-38-0035 2月14日(金)〜2月20日(木)
山形県 フォーラム山形 023-632-3220 2月21日(金)〜2月27日(木)
宮城県 フォーラム仙台 022-728-7866 2月14日(金)より公開
福島県 フォーラム福島 024-533-1515 2月21日(金)〜2月27日(木)
新潟県 高田世界館 025-520-7442 2月15日(土)〜2月28日(金)
新潟県 シネ・ウインド 025-243-5530 2月8日(土)〜2月28日(金)
石川県 シネモンド 076-220-5007 2月8日(土)〜2月21日(金)
富山県 HOTORI × ほとり座 076-422-0821 2月29日(土)〜3月13日(金)
●2月29日(土) 10:00の回上映後、阿武野勝彦プロデューサーによる舞台挨拶
愛知県 名古屋シネマテーク 052-733-3959 <アンコール上映決定!!>
2月29日(土)〜3月13日(金)
静岡県 静岡シネ・ギャラリー 054-250-0283 2月15日(土)〜2月28日(金)
静岡県 浜松 シネマイーラ 053-489-5539 2月22日(土)〜2月28日(金)
長野県 長野ロキシー 026-232-3016 3月28日(土)〜4月10日(金)
長野県 松本CINEMAセレクト 0263-98-4928 <上映終了>
2月1日(土)のみ
大阪府 第七藝術劇場 06-6302-2073 1月4日(土)より公開中
*2/7(金)休映
◉1/11(土)~2/7(金)特集上映「東海テレビドキュメンタリーのお年玉」@シアターセブン(同ビル5F)にて開催中【詳細】
京都府 京都シネマ 075-353-4723 <アンコール上映決定!!>
3月7日(土)〜3月20日(金祝)
兵庫県 元町映画館 078-366-2636 1月18日(土)〜2月7日(金)
兵庫県 宝塚 シネ・ピピア 0797-87-3565 4月10日(金)〜4月23日(木)
兵庫県 豊岡劇場 0796-34-6256 1月31日(金)〜2月20日(木)
岡山県 シネマ・クレール 086-231-0019 3月6日(金)〜3月19日(木)
広島県 横川シネマ 082-231-1001 2月8日(土)〜2月29日(土)
●2月16日(日)12:00の回上映後、阿武野勝彦プロデューサーによる舞台挨拶
◉2/15(土)~2/21(金)『ヤクザと憲法』『ホームレス理事長』日替わりレイトショー【詳細】
広島県 シネマ尾道 0848-24-8222 3月2日(月)〜3月13日(金)
愛媛県 シネマルナティック 089-933-9240 近日公開
香川県 ホール・ソレイユ 087-861-3366 2月14日(金)〜2月20日(木)
福岡県 KBCシネマ1・2 092-751-4268 2月8日(土)より公開
●2月15日(土) 15:20の回上映後、阿武野勝彦プロデューサーによる舞台挨拶
大分県 シネマ5 097-536-4512 2月1日(土)〜2月7日(金)
佐賀県 シアターシエマ 0952-27-5116 3月6日(金)より公開
熊本県 Denkikan 096-352-2121 2月7日(金)より公開
宮崎県 宮崎キネマ館 0985-28-1162 4月18日(土)〜5月1日(金)
鹿児島県 ガーデンズシネマ 099-222-8746 2月23日(日)〜2月29日(土)
沖縄県 桜坂劇場 098-860-9555 4月20日(月)より公開
全国共通特別鑑賞券
1,300円(税込)発売中
東風オンラインショップで購入

上映イベント

地域 開催日時 会場 備考
(★は@に変えて下さい)
長崎県
長崎市
2020年3月8日(日)
11:00-/15:30-
長崎市チトセピアホール 【主催・お問合せ先】
長崎市チトセピアホール
*詳細WEBページ【リンク】
TEL:095-842-2700
高知県
高知市
2020年4月29日(水祝)
13:40-/16:10-/18:40-
高知県立自由民権記念館 【主催・お問合せ先】
ゴトゴトシネマ
*主催者WEBサイト:【リンク】
TEL:090-9803-9984
MAIL:boogieboogie4★gmail.com